MOLESKINE(モレスキン/モールスキン)手帳の書き方、活用法

年の瀬らしく、手帳ものの話題が続きますが、測量野帳と並んで公私ともに愛用しているのがMOLESKINE(モレスキン/モールスキン)。本格的に使い始めて3年目、「伝説の手帳」とか「奇跡の手帳」といわれる由縁が僕にも少しわかってきたような気がします。

モレスキン モールスキン 手帳 書き方 使い方 活用法

これまで使いきったのは4冊で、レポータのラージが七分目ほど進行中。そして来年のスケジュール用とメモ用に2冊、さらにカイエ3冊がスタンバイ。カイエをのぞくと、デスクには計7冊のモレスキンが積みあがっています。

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↑上の2冊がスタンバイ中、ウィークリースケジュールノートとレポーター。メモ用途にはクラシックのスクエアを使っていたが、次はレポーターにしてみました。右奥の3冊はサブノート用のカイエ、これもスタンバイ中。

使いきったモレスキンは、手帳やノートというよりは書籍。ただ、完成した書籍ではなく、もう書くスペースがないモレスキンであっても現在進行形。常に手もとに置いておきたい存在なんですね。おかしな表現ですが、使いきったあとの使い心地がいいんです。

モレスキンに書きこんだメモは、パソコンに保存した文書のようには検索できませんが、それでも、あのメモはこのあたりに書いたはず、と意外とすんなりページを開けます。重要な記述には、付箋を貼ったりもしてはいますが、キーボードをタイピングした場合とは違う、手書きならではの記憶があるのかもしれません。

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僕は仕事柄、たぶんメモをかなり書くほうだと思いますが、メモを録ることは、ストレスをためないこと。メモを書かないと、忘れないようにしよう、気にしておこうという意識が離れず、それがストレスになるんです。だから書いたら忘れる、書いたら頭を切り替える。要するに書くことで、すっきりするんです。そのメモがモレスキンだと、なおさら安心、切り離したメモ用紙のように、いつかなくなってしまうことがないから。

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↑原稿、企画書、報告書、さらに事業プランまで、原案はモレスキンに書く。パソコンで作業するのはその次の段階、紙の上のほうが発想の自由度がだんぜん高い。

ところで、4冊半まできて、モレスキンにはこう書く、という自分なりのスタイルも見えてきました。しだいに定まってきた自己ルールといってもよいでしょう。モレスキンの使い方、活用法は十人十色だと思いますが、僕の場合はこう書いてます。

最初の2、3ページを白紙にしてスタート

モレスキンクラシックの場合、僕は、本文(中紙)の最初、2、3ページあけてから書き始めます。白紙にしておいたページには、あとで目次を書き入れる。たぶんそれが正解(正統?)だと思いますが、僕は使用している期間中の大きな出来事の写真を貼りました。

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↑本来は目次にするはずだったが、最初のページにはその年の大きな出来事の写真を貼ってみました。書き終わったモレスキンは、ほかでもなく自分史、家族史だと思います。

はじめは、たしかに目次にするためでしたが、1冊書き終わって、このモレスキンは自分史、家族史だなと実感したんです。そこで、目次にするより、僕と家族がこの時期になにをしていたかをわかりやすく記録するために写真を貼りました。

カイエを別冊“さくいん”に

目次にするはずだったページは、結局、写真で埋めてしまったわけですが、やはり冊数が増えてくると、記憶だけでない合理的な検索方法もつくっておきたい。そこで最近、入手したのが、モレスキンカイエ、クラシックの廉価版・簡易仕様といった薄手のノートです。

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カイエはまだスタートしていませんが、これを別冊さくいんにするつもり。ページ順にメモ内容を書き並べる目次ではなく、内容・テーマから関連ページを検索するさくいんです。カイエは3冊で1パックなので、とりあえず、さくいん用に1冊、もう1冊はスケジュール帳のサブノート、年をまたいで使う内容を記しておきます。あと1冊は、身軽に外出したいときの携帯ノートみたいに使う予定。カイエは本体と同じサイズなので、ゴムバントではさみ、セットで持ち運ぶのにも便利ですね。

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↑ゴムバンドではさみ、本体とセットで携帯するのに便利なカイエ。

上下に開き、ページを横位置で使う

モレスキン モールスキン 手帳 書き方 使い方 活用法

↑上下に開いてページを横方向に使う。ノートはスクエア。次はレポータを横開きで使うつもり。レポータのラージは現在進行中。

これは僕のクセといってもいいのですが、フィールドで活用している測量野帳をこうして使うので、モレスキンも同じ。見開いてページのまんなかあたりを持ったとき、このほうが立った姿勢でも書きやすいという感じです。

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また、ページの綴じ部分をノドといいますが、ページを上下に見開いて使うと、ノドのところで記述(思考)が中断されにくく、見開き単位で紙面を広く使える。あくまで僕の感じるところですが、そんな利点もあります。また糸綴じ製本で、ページをフラットに開けるモレスキンならではの使い方といってもよいでしょう。実際はフラットどころか、表紙が向きあうように二つ折りにもできます。

メモには必ず日付を入れる

前述したように最初の2、3ページを担保したら、あとは途中、飛ばすことなく順にページを埋めていきます。目次や索引をつくる場合、ノンブル(ページの連番)を振っておくのがオーソドックスですが、僕は日付をノンブル代わりにしています。

したがってメモには必ず日付を書き入れるのが自己ルール。日付はページの左上に記し、基本的に見開き単位。もしページの途中で新しいメモを起こすときは、区切り線などを引き、線のすぐ下に左寄せ。

モレスキン モールスキン 手帳 書き方 使い方 活用法

↑まず日付を書いてからメモをはじめる。日付は原則としてページの左上。

たまに雑にメモをして、適当なところへ日付を書くルール違反もしますが、日付の書き入れはモレスキンに限らず、どんな文書でも習慣化しています。

以前、顧問税理士から「手帳の手書きメモでも習慣化した記述方法なら訴訟の際に証拠となる」なんておどかしのような?指導を受けたことがありますが、まぁ、そこまでは・・・。とはいえ日付の欠けたメモというのは、記録として不完全だと思ってます。

重要項目にはマーキング

メモはすらすら書けることもあるし、そうでないときもあります。どちらにしても書き進めながら、重要だとする項目、記述にはマーキングします。

モレスキン モールスキン 手帳 書き方 使い方 活用法

↑デスクで使うときのマーキングはたいてい赤鉛筆。筆記具を持ち替えず、ひととおり書いたあとにマーキングします。

デスク上であれば、ある程度、書き進んだら赤鉛筆やラインマーカーに持ち替えてマーキングしますが、外でメモするときは、同じ筆記具で項目を丸囲みしたり、下線を引きます。ほかに補足として追記したメモは、フキダシのように囲ったり、ラインで結んだり。文頭に点を振って箇条書きにするような記述もします。

というのも僕のメモは、走り書き、なぐり書きに近く、メモはごく短文か言葉の羅列なので、囲みやラインでグループ分けしたり、関連づけをしてやらないと、まとまらない。思いついたことの断片を素早くメモし、それから整理する、という流れといえるでしょうか。最初から順序立てて書こうとすると、「あれ?何を書くつもりだっただっけ?」と頭が白くなってしまったりするんです。

塗り絵、落書き感覚でぐりぐり色を塗る

モレスキン モールスキン 手帳 書き方 使い方 活用法

↑パソコンで企画書に仕上げるときなど、色を塗りながら重要事項の確認や内容のグループ分け、関連づけをします。

自分のモレスキンを読み返すと、たいていどのページにもメインの筆記具(万年筆で青インク)とは別の色を使っています。だいたいタイトルや重要な項目を囲むか、アンダーラインを引くかという程度ですが、なかには全面的に色を塗ったり、色を使って内容のグループ分けをしたページもあります。その場合の彩色は色鉛筆(主筆記具が水溶性の万年筆インクのため)を使います。彩色は、メモから企画書を書き起こす、原稿を執筆するといった次のステップに移るとき、思考したことを確認するために行なう作業です。

モレスキン モールスキン 手帳 書き方 使い方 活用法

↑色鉛筆は20色くらいデスクに常駐、万年筆のインクが流れず裏うつりしにくいドライマーカーとして使っています。

作業といっても、塗り絵、落書きみたいなものですが、メモを読み返すときも手を動かす(何か書く)といいみたい。「ここが重要だなぁ」、「これはこう関連づけられるなぁ」と確認しながら、ぐりぐり色を塗る。気がつくと、そのページがすごいことになったりしますが、かまいません。本当に重要なページには、ページ全面を黄色に塗ったりもします。付箋を貼るよりも確実です。

別のメモ用紙を使ったら貼り込んで残す

思いついたことはすべてモレスキンにメモする、本当はこれが自己ルールでもあるのですが、つい別のメモ用紙に書くこともあります。小型のメモ帳とペンだけもって身軽に外出したいときとか、「モレスキンに書くほどの内容じゃないかな」というメモの場合ですね。電話をしながらのメモも適当な紙に走り書きしたりします。

モレスキン モールスキン 手帳 書き方 使い方 活用法

↑別のメモ用紙を使ったら、モレスキンに貼り込んで残します。

そういうメモは、とりあえずクリップで束ね、重要なことだけモレスキンに転記すると決めたのですが、結局、ほとんど読み返さない。メモしたことすら忘れていたりします。こうなると何を記述していても紙くず同然。転記をするなら、最初からモレスキンに書けばいいのですが、もし別の用紙にメモにした場合は、なるべくすみやかにモレスキンのページに貼り込むようにしています。

モレスキン モールスキン 手帳 書き方 使い方 活用法

↑数枚のメモ用紙を貼るときは、下のメモが隠れないようメモ用紙をずらしながら貼り込みます。

また1ページに何枚も貼り込むときは、下のメモが隠れないようずらしながら貼るのがコツ。これも税理士の指導なんですけどね。証憑類(レシートなど)をスクラップブックに貼るとき「隠ぺいだと疑われないように」とおどかされ?ました。いやいやそんなつもりはないんですけど、言われればそうかも。そもそも見えないようにするなら、貼り込む必要もなさそう。モレスキンはメモを収納・保存するツールではなく、メモをいつでも活かせるようにするツールだと思います。

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ほかに見開き紙面にひとつのテーマを収めるために、別のメモ用紙を貼り足して記入スペースを広げる、なんてケースもあります。

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ぶくぶく膨らんだモレスキンを愛そう

こうしてメモをべたべた貼ると、モレスキンがぶくぶく膨らんできます。最初の倍くらいの厚みになりますが、それでもモレスキンは大丈夫、頑丈にできています。限度はあるでしょうが、酷使してこそ「伝説の手帳」「奇跡の手帳」であることが実感できます。そして何より愛着がわきます。

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モレスキンは「使ってみたいけど高価」という声も聞きます。僕もそう思います。細部のつくりを見れば納得するところもありますが、やはりもう少し手軽に入手できればというのが本音。でも、モレスキンは書ききったときに本当の価値がわかる手帳ですね。

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