文具の隠れた名品“測量野帳” フィールド取材の必需品

僕の仕事の必需品のひとつに“測量野帳”がある。名の通り測量現場で使われるプロユースのノートだ。ハンディサイズで持ち歩きやすく、野外で立ったまま書けるという利点から、僕は取材でのフィールドノートとして活用している。

文具の隠れた名品“測量野帳” 野帳 ノート 使い方 活用法

測量野帳にもいくつか種類がある。測量数値などを書き込む統計表タイプと、地図や見取り図などを書き込むのに便利な方眼タイプ(スケッチブック)とがある。また野外で使われるので、雨天時用の耐水仕様もある。代表的なコクヨ製は1961年に発売され、長い歴史をもつロングセラー商品だ。手帳として愛用しているビジネスマンも多く、文具関連のサイトでよく話題にあがる。

僕は、歩きながら地図(略図)とか見取り図のようなものをこの野帳に記録する。横にしてページを上下に開き、ほとんどの場合、立ったまま書く。野外での筆記具は、廉価な油性ボールペンが主流。インクは青色で、線幅0.7ミリがちょうどよい。最近、使っているのはユニ・ジェットストリームのラバータイプ200円。ちなみに机上で使うサファリの万年筆ともに、ペン軸は黄色かオレンジ、紛失防止のために目立つカラーを選んでいる。

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右は定番のコクヨの測量野帳(スケッチブック)、左は僕が主に活用しているオストリッチダイヤの測量野帳(スケッチブック)のソフトカバータイプ。

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サイズはコクヨ製が縦160ミリ・横91ミリ(中紙寸法)、オストリッチダイヤ製はわずかに小振りで縦157ミリ・横87ミリ。中紙はコクヨが40枚、オストリッチダイヤが34枚。

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方眼の罫線はコクヨ製が水色、オストリッチダイヤ製が薄い灰色。僕は習慣的に青色インクで書くので、薄い灰色のほうが違和感が少ない。

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オストリッチダイヤの測量野帳はソフトカバー仕様とはいえ、レザックの表紙はそこそこのコシがあり、野帳を手にもって十分、筆記できる。実際に使ってみて筆記面積の違いはさほど実感しないが、僕の用途では小振りなオストリッチダイヤ製のほうが収納性・携帯性がよく、取り回しがきく。

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このナイロン製の財布(いわゆる長財布と呼ばれるタイプ)は、アウトドア用のザックやバッグなどで知られるグレゴリー製。これがオストリッチダイヤの野帳カバーにぴったり。

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実際は野帳カバーというより、持ち運び用のケースとして使っているが、このように野帳の表紙を財布のポケットに差し込み、カバーしたままでも筆記できる。ほかにもカバーになる長財布は探すと結構あると思う。

測量野帳 カバー ケース 野帳 ノート 使い方 活用法

僕の場合、もっぱらケースとして使っているので、目的によって1、2冊、野帳をセットし、筆記時は野帳のみ取り出して使う。

測量野帳 カバー ケース 野帳 ノート 使い方 活用法

野帳1、2冊とペン2本くらいは十分、収納できる。

測量野帳 カバー ケース 野帳 ノート 使い方 活用法

現地から帰ったあと、野帳に彩色することもある。樹林を緑色、露地を茶色、河川を青色といった具合に塗り分けておくと、読み返したときにロケーションをすぐ思い出せるからだ。メモにはデジカメも欠かせないが、書くのと撮るのでは、どこか記憶の構造のようなものが違うのだ。画材は、絵手紙などでよく用いられる顔彩の携帯セット。測量野帳は、おそらく顔彩や水彩絵の具などの使用は想定されていないが、全面的にべたっと塗らなければとくに問題ない。

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ただ、フィールドノートはできるだけ現地での筆記で完結させたほうがその後の作業がスムーズなので、彩色するのはごくまれ。たいていそのまま保存する。保存用に野帳を5冊セットできるホルダーも市販されているが、いまのところテーマ別にゴムバンドで束ねておく程度、特別な整理はしていない。このサイズだから冊数が増えても、収納場所にもあまりこまることはない。

測量野帳 ノート 使い方 活用法

この測量野帳を活用できるシチュエーションはいろいろあるはず。とくに大量にメモをとる人、いつもメモ帳をもち歩く人、メモを切り取らずノートとして保存しておく人にはおすすめだ。測量野帳はシンプルで、コストパフォーマンスの高い、文具の隠れた名品だと思う。


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